探偵ガリレオ (文春文庫 ひ 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年2月10日発売)
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本棚登録 : 33702
感想 : 2495
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短編なので読み応えというものは無いのだが、視点による面白さはあった。トリックに重きを置くのか、人間関係なのか、心の動きなのか。大作になればなるほど、こういったものは薄れがちで、最終的には顛末に振り回されて読んだ気になる。もちろん、それが大作の楽しみであり醍醐味なのだが、少し偏った視点も時には楽しい。
ひとつのストーリーの中で転がされないので、裏切られた感が少なく、安全に読める。
それでもその中で、キャラクターだけは少しずつ変化しているのもまたいい。特に湯川先生。蕁麻疹が出ても子どもと向き合っているだなんて、すごい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年11月10日
読了日 : 2022年11月10日
本棚登録日 : 2022年10月16日

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