短編なので読み応えというものは無いのだが、視点による面白さはあった。トリックに重きを置くのか、人間関係なのか、心の動きなのか。大作になればなるほど、こういったものは薄れがちで、最終的には顛末に振り回されて読んだ気になる。もちろん、それが大作の楽しみであり醍醐味なのだが、少し偏った視点も時には楽しい。
ひとつのストーリーの中で転がされないので、裏切られた感が少なく、安全に読める。
それでもその中で、キャラクターだけは少しずつ変化しているのもまたいい。特に湯川先生。蕁麻疹が出ても子どもと向き合っているだなんて、すごい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年11月10日
- 読了日 : 2022年11月10日
- 本棚登録日 : 2022年10月16日
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