クイック・ジャパン誌で連載されていた、いろいろな意味で表舞台から消えていったマンガ家を追跡したルポを編集した文庫本。これは「ダウナー系」となっているが、もう一冊「アッパー系」も出ている。この「ダウナー系」で括られたマンガ家は8名。中には僕が知らない人(安部慎一、中本繁、内田善美)もいたし、名前は知っていても作品はまったく興味が無かった(富樫義博)という人もいる。しかし残りの4名(ちばあきお、山田花子、鴨川つばめ、ねこぢる)は、実際に大好きだったり、読んでいた作品を書いていた人ばかりである。特にちばあきおと鴨川つばめの二人は思い入れが強い。内容については実際に読んでもらうのが良いと思う。その壮絶なマンガ家の生活の裏側を全てでは無くとも知ることができるし、消え(ていっ)た理由も、読んだ人なりに理解ができるかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2006年6月17日
- 読了日 : 2021年5月6日
- 本棚登録日 : 2006年6月17日
みんなの感想をみる