この物語、恐らくは文字で読むよりはマーティン・ピピンがしているようにリュートなんかを静かに奏でながら音で聞いたらもっと素敵に感じられる物語なのかもしれません。 男嫌いの娘たちに「恋の素晴らしさ」を物語る、ちょっとおとぎ話チックなお話が延々と続くんですけど、恋することに憧れ、恋に恋する年代の女性ならいざ知らず、KiKi のようにすれっからしになっちゃったおばさん(と言うよりおばあさん?)世代にしてみると「ま、そんないいモンでもないけどね・・・・・」みたいな気分になっちゃうんですよね~(苦笑)
いえね、KiKi だって「恋の素晴らしさ」は知らないわけじゃない(だって上記のコメントだけじゃ、まるで「いい恋を知らない哀しい♀」みたいじゃないですか!)けれど、本当の恋ってやつはこんなモンじゃないと思ってしまうのは事実なわけでして・・・・・。 で、ふと気が付くとこの物語に出てくる少女たちや、マーティン・ピピンその人や、マーティン・ピピンがこんな物語を語ることになってしまった原因を作った牧童のロビンよりも、ジリアンを井戸屋形に閉じこめた(?)ギルマン老人に一番共感しちゃっている自分を発見していたりするんですよね~。
(全文はブログにて)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
岩波少年文庫
- 感想投稿日 : 2011年12月30日
- 読了日 : 2011年12月29日
- 本棚登録日 : 2011年12月29日
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