キリスト教と笑い (岩波新書 219)

  • 岩波書店 (1992年3月19日発売)
本で見る
3.24
  • (0)
  • (5)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 88
感想 : 9
3

本書では、「笑い」の一般的な類型について概観した後、旧約・新約聖書のユーモアについて述べていた。その上でキリスト教史の「笑い」を記述し、時代・社会により「笑いとユーモア」の評価の違いなどについて言及していた。特に興味深かったのはイエスの「アイロニカルなユーモア」である。その機知に富んだ言い回しが聖書の1つの魅力ではないかと思えた。また、「決して笑いの言語では語らない」という中世キリスト教の世界観に驚いた。キリスト教と笑いとの関係が学べる良書であると思う。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2006年3月25日
本棚登録日 : 2006年3月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする