9月1日読了。外交官夫人としてチェコに住んだ著者が、共産主義時代から近代に移り変わるチェコをひいきした思い出を語る書。著者が接触したチェコ人はチェコの中でも特権階級に属する人々だったのだろうが、その誇り高い姿・素朴な生活に魅せられたのか、徹頭徹尾「古き良きチェコ」寄りの視点に貫かれた書。その分著者の思い入れはたっぷりで、そこそこ楽しむことはできた。変わり行くチェコの現代の姿に著者の思い入れが追いついていないようでもあり、それはそれでチェコに関わる人のリアルな姿なのかもしれない。ただし、「大人のための旅案内」には役に立たない。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2009年9月2日
- 読了日 : 2009年9月2日
- 本棚登録日 : 2009年9月2日
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