グランド・フィナーレ (講談社文庫)

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本棚登録 : 698
レビュー : 85
著者 :
フラビオさん その他フィクション   読み終わった 

2013年11月21日読了。2004年の芥川賞受賞作。妻と娘に絶縁された男の彷徨と再生(?)を描く表題作他、架空の街「神町」をめぐる短編を収録。正直、非常に個性的な小説であり、巻末の高橋源一郎による解説を読まなければ何をどう解釈していいのか迷うところだった・・・。小説の主人公は通常作者自身が投影されていたり正義漢だったり弱者だったりと読者の共感を誘うように性格設定・描写がされるものだと思うが、表題作の主人公は客観的に言って「どうしようもないクズ」であり、またその心理が空虚すぎてどうにも感情移入できない・・・そこが狙いなのだろうが。「共感とか感情移入とか、誰かの体験・感情というものはそう簡単に他者に理解できるものじゃないよ」という作者のメッセージだろうか?表題作以外の、よく分からないままよく分からないところに連れて行かれてしまう感覚も、不思議。

レビュー投稿日
2013年11月22日
読了日
2013年11月22日
本棚登録日
2013年11月22日
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