村上春樹 雑文集

著者 :
  • 新潮社 (2011年1月31日発売)
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2014年5月16日読了。1979~2010年の村上春樹のエッセイ・寄稿文・文学賞受賞時のあいさつやパーティでのスピーチなど、まさに「雑文集」。有名なエルサレムでの「卵と壁」のスピーチを含む、多くの未発表の文章が収録されているようだ。「口下手」と謙遜し自分の本業は長編小説にあるとする著者だが、どうしてあいさつの文章などは、ユーモアがあり「えっ、どういうことだろう」と聞き手が一瞬考える瞬間あり、かつ十分に短くて分かりやすいもので読ませる読ませる。デビュー当初のあいさつ、自身が経営していたジャズ喫茶やインタビューしたジャズメン、翻訳を手がけた作家、「アンダーグラウンド」に関連する「物語」への思い、など自身の思い入れの深い文章なども多く読むことができ、大変興味深い。この人の翻訳した小説ももっと読んでみたいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2014年5月16日
読了日 : 2014年5月16日
本棚登録日 : 2014年5月16日

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