2013年8月13日読了。おなじみ蟹工船を完全漫画化。これを読む前に読んだイースト・プレス編の文庫サイズの「蟹工船」マンガは耐えて耐えてヒーローが爆発(でも挫折)てな「少年マンガの文法」に則ったマンガだったが、こちらはコミックバンチらしく絵柄はあくまで泥臭く、船内の描写もにおってきそうな汚さ。どちらが良くてどちらが悪い、というものではないが、同じ素材でも作者の目指したいもの・表現したいものに応じて作品というものは姿を変えるものだ・・・。しかし「過酷で非人間的な環境」というもの、マンガで「こうだっ!」と表現されても妙に現実感がない、小説の文章で読んで「想像もできないような情景」として脳内で再生するほうがリアルに感じられる気がするのは、不思議。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
まんが
- 感想投稿日 : 2013年8月13日
- 読了日 : 2013年8月13日
- 本棚登録日 : 2013年8月13日
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