2018年11月6日読了。日本のアドラー心理学の第一人者による一問一答形式での、青年~老年の様々な葛藤に答える本。アドラー心理学の本を何冊か読んできて、これは「受け入れる準備のある人」にとっては強烈に魅力があり生きる勇気がわく哲学だが、ひとたび体調を崩すなどして現状維持すら難しくなったときにそこから這い上がるためには、周囲は「勇気づけする」「支援する用意があることを伝える」ことしかできない、と思わされる…。まあ、後ろの話も結局「他者の人生に関わることはできない」という厳しい話の現れであり、そこが「厳しいが優しい」とこの心理学が感じられるあたりなのだろうか。「可能性に生きる」とは手厳しい言葉、自分もそこに安住せず、課題があるのであればその解決に向けて摩擦を恐れず踏み出す人生を生きたいもの。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2018年11月6日
- 読了日 : 2018年11月6日
- 本棚登録日 : 2018年11月6日
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