さよなら! 僕らのソニー (文春新書 832)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年11月18日発売)
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2012年3月1日読了。日本を代表する・デザインがかっこよく未来性あふれる製品を連発する・闊達なる理想工場たる会社「だった」ソニーがいかにして今の状態になったのか、これからどこへ向かうのを哀切に説く本。私も一ソニーファンとして現在のソニーの状態はツライが、残念ながらこの本を読んで「こりゃあ、ダメだわ」との思いが新たになってしまった・・・。犯人探しをしても仕方ないが、「モルモット精神」で常に市場の期待を超える、新しくてかつ売れる商品を出し続けるなんてことは、誰がソニーを率いても無理なことだったのかもしれない・・・が、アップルはそれをやっているのだから言い訳はできないわな。ソニーは、コモディティ化したテレビやMP3プレイヤーなどの「そこそこ高性能」な商品を出し、あまたある電機メーカーと価格競争をしていくしか道がないし、それはソニーマニアが何を言おうと関係のない、自らが選んだ道なのか・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年3月1日
読了日 : 2012年3月1日
本棚登録日 : 2012年3月1日

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