三毛別羆事件について史実を取材しまとめたノンフィクション。「羆嵐」を読んだ後だと、事実関係だけではこれだけの分量にしかならないのかと驚きを感じる。
しかしこの本では更に、他の羆事件についてもふんだんに語られており、物語の力ではなく事実を集積する力でヒグマの恐ろしさを伝え切っている。

人里に降りて来た熊の殺処分について反対される方もあるようだが、こう言った話を読んだ上で反対された方が説得力が増すと思うのでお勧めする。

2020年7月27日

読書状況 読み終わった [2020年7月27日]

全体のボリュームに対して聴き取った話の割合が少ないのが残念でした。巻末の話から聞き取ったメモ自体は結構な量がありそうだったのに惜しいです。

2020年7月23日

読書状況 読み終わった [2020年7月23日]
カテゴリ 平成の本
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Twitterで流れてきたツイートで知り、図書館から借りてきた。四半世紀も前の本で大変傷んでいるが、それだけ沢山の人に借りられたのかも。
著者の作品を読むのはもしかしたら総門谷以来かもしれない。30年程前、入学した学校で与えられたロッカーの中から、前の使用者の置き土産として現れたのだった。とても面白く読んだのにその後続けて著者のほかの作品を読まなかったのは、その頃乱歩と横溝を読破するのに忙しかったからだろう。
表題作含め七篇の短編小説が収録されている。幻想的な怖さの作品から、だんだん現実的な怖さの作品になるような並びに感じた。
怪談好きとしては「おそれ」の枕にあたる部分が楽しい。
台詞ばかり続くシーンではちょっとわかりにくくなる時があるが話はどれも楽しめた。
個人的に一番怖いと思ったのは、一番最後に収録されていた「奇縁」だった。

2019年10月21日

読書状況 読み終わった [2019年10月21日]
カテゴリ 平成の本

手塚治虫と、彼のような漫画家になる夢を抱いてトキワ荘に集った漫画家たちに関する資料を精査検証して、事実に近いだろうという部分を集め編み上げた労作。出版社に関する部分はデータ的な記述が多いがそれでも飽きずに読める。
作品を手伝いあって急場の量産を凌いだトキワ荘周辺の漫画家たちが、将来的にアシスタントを使うようになったのは自然な流れ…ということに、この本を読んで気づいた。

2019年10月4日

読書状況 読み終わった [2019年10月4日]
カテゴリ 21世紀の本

NHK朝ドラの原案にもなった水木しげる夫人による自伝。水木しげるが成功するまで相当大変な暮らしぶりだったのに、そんな中でも何とか倹しく時には幸せを感じながら暮らしていたことや、むしろ成功してからの家族の問題などが淡々と、しかし感謝を込めて書かれている。
水木しげるというのは大人物だったという印象を持っていたが、もしかすると夫人も負けず劣らずの大者なのかも。この妻があって、我々が知る水木しげるが出来上がったのかも。
いくら戦後の大変な時期だったとは言えありえない程の赤貧の中、この奥さんでなければ逃げ出していたかも?と思ってしまった。

2019年8月13日

読書状況 読み終わった [2019年8月13日]
カテゴリ 平成の本

小説ではなくテレビやラジオの出演でその存在を知ることになった著者の、芥川賞受賞作品を読んでみた。(そもそもナントカ賞受賞作というのを初めて読んだかもしれない)
主人公と母と、母の老齢の父との3人の生活。転職を志し資格試験の勉強や就職活動にせいを出す主人公は、無職になったことで祖父と接する時間が増えたことから、祖父が自分と同年代だった頃のことに想いを馳せたり彼なりに祖父の今後を思いやった結果様々な行動を起こしていく。
高齢の祖母との暮らしを思い出しながら淡々と読んだが、読み終わって振り返ってみると主人公の若さや祖父の思惑(思慮?)などが感じられてきて、読後が面白い。(この後じわじわと★3が4になるかも)
短い話なのでしつこく描かれてはいないが、介護当事者のそれぞれの事情というのは外野からは計り知れないというようなことも触れられていると思う。

作品とは関係ないが、テレビでよく著者を見かける為(また、その語り口が面白い為)つい頭の中に主人公が著者の様子で再生されてしまった(がそんなに違和感は無かった)。
桜花のくだりでは、どこかで読んだ半藤一利の話が思い出された。戦争体験など過去の話を取材する時、若い頃は聞いたそのまま受け止めていたが、実際は本人の話では無かったり時系列がおかしくて実話でない事がわかってきたりして、話を聞くにも下調べなど自身に勉強が必要だというような話でした。
過去の思い出に限らず、一緒に暮らしていても他者の本当のことというのはそうはわからないものだと思う。そもそも自分自身のことについてもなかなかわからないのだから。

2019年7月17日

読書状況 読み終わった [2019年7月17日]
カテゴリ 平成の本
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戦争篇の続きであるが、この篇では懐かしい風水師黒田茂丸と、満映の女優出島弘子、戦争篇にも顔を見せた甘粕正彦が話を牽引する。
今となっては想いを馳せるのも難しい満州という国、その首都新京を舞台に、地下に潜む鬼を巡ってそれぞれの思惑が交錯する。中国の魔術についての描写が面白い。
黒田が常識的な人物な為か話の展開が受け入れやすく読みやすい。満州という今もう見ることのできない街の描写への興味や、妙に脂の乗った感じがある怪奇描写のおかげか、帝都物語最終巻であるにも関わらずこれ一巻だけでも結構面白い読物として成立している感がある。
勿論背後で全てを掌握しているのは加藤保憲なのだが、この巻ではそういう側面より辰宮恵子に対する加藤の思いの強さの方が印象に残る。

このシリーズを読んでいて、書かれた当時の時代の空気のようなものを思い出す。うまく言えないが、終末への憧憬みたいな、カタストロフを求めるような気分がどこかに漂っていた気がする。
少なくともこの巻には他の巻よりも色濃くそんな雰囲気が立ち込めていて、読後に当時のことを色々と思いかえしてしまった。

2019年11月13日

読書状況 読み終わった [2019年11月13日]

物語の時代順から言えば5巻魔王篇の次に来るべき巻。敗戦を目前にした昭和20年の上半期、本土空襲を受ける中、霊的防衛によって起死回生を目論む人々と、戦前から帝都に巣食っていたメソニックの勢力とがぶつかり、そこへもう狂言回しとしか言えない加藤保憲が颯爽と現れる。
この巻には甘粕正彦や大谷光瑞などの役者達が描かれるが、なんだかんだで最後全部加藤が持ってったみたいな印象を持ってしまった。

併録のサブリミナル小説「解放されるトマーゾ」が、すごく読みやすくまとまった短編で、娯楽小説としての帝都物語とはまったく違う文学的な印象を受けた。
この短編のトマーゾと本編のトマーゾが地続きの同じ人物というのが面白い。

2019年10月28日

読書状況 読み終わった [2019年10月28日]
カテゴリ 昭和60年代の本

長かった物語の最後が語られる。
鳴滝の所業に胸を痛めた養女二美子は命を絶ってしまった。今東京を襲う大地震は、加藤が伐った海竜によるものかとも思われたが、実は鳴滝の地下煉瓦街が大正の大震災を呼び戻してしまったものだったのだ。
次の首都となる地を占う約束と引き換えに本当の首塚の所在を知った加藤は、三島の生まれ変わりである大沢を亡き者にする為に鳴滝邸を襲うが、寝たきりの鳴滝と応戦した団は切ったものの、間一髪霊力が降りた大沢には逃げられてしまう。
地下煉瓦街で由佳理を切った加藤。彼女が変じた龍馬を追って皇居へと向かい、角川や金鳳と対決し、転生した三島から将門の正体を告げられた!

ただ遮二無二東京を破壊しようと企て続けた加藤という鬼人について、本人すら知らなかった秘密がようやく明かされる。

2019年6月10日

読書状況 読み終わった [2019年6月10日]

8巻から数年が経った。その間も粛々と続けられてきた鳴滝の地下銀座街建設は次第に力を強め、現実の街を破壊して、兄と安らかに眠っていた辰宮由佳理を現世に呼び戻し、加藤の企てを乱すまでになっていた。
この地下街と鳴滝純一翁を巡って、団宗治の仲間達と加藤保憲の手のものが激突を繰り返す。特に、コンピュータを駆使したオカルトの力で加藤に抗する団にはこの巻見せ場がある。
他方、養父の所業に胸を痛める養女二美子は、転生前の運命をなぞるかのように今生も辛い現実に翻弄されていく。
また、土師一族の若き頭目金鳳が、物語終盤の加藤の好敵手として登場。避け難い東京の終焉を正しく看取る為に立ち上がる。
三島由紀夫の生まれ変わりである大沢美千代は、果たして将門の正体を思い出すことができるのか? いよいよ破滅の時がやって来た!

この物語が書かれた時代、テレビでは9月になる度に大地震が来るとか富士山が噴火するとか、そういう特番をやっていた。ノストラダムスの予言よりも、いかにも起こりそうな身近な話題だった。現実とは全く違う東京が描かれているのに、あの頃の空気感を思い出す。

2019年5月28日

読書状況 読み終わった [2019年5月28日]

8巻にしてついに、物語執筆時よりも時系列が未来に突入。三原山に続き三宅島、八丈島、浅間山と立て続けに噴火、房総半島の直下型地震群発と天災が続き、東京に避難民が押し寄せた。彼等を収容する為に一時凌ぎの〈解放〉が行われたが、まもなく来るに違いない大震災への諦念と渇望が人心を乱し、無差別に殺人をおかす〈自転車乗り〉たちが新東京の名物になっていた。
老齢の為いよいよ死期の迫った目方恵子は、将門の神女の役目を継がせる為に三島由紀夫の生まれ変わりである大沢美千代を東京へ呼び寄せる。東京の桜はいっせいに枯死してしまい、桜の下で安らいでいた亡霊達が眠りから覚めつつあった。
前巻の後に加藤と対決しようとした三島のエピソードが語られる。
また、戦後加藤を追って東京へ向かおうとしていた鳴滝純一のその後があきらかに。彼の行う不可思議な実験が果たして本当は何のためなのかは次巻以降に判明するのだろうか。

2019年5月16日

読書状況 読み終わった [2019年5月16日]

ほぼ日に掲載された実話投稿の選り抜き本。元の記事はネット上にあるので、興味のある方はまずそちらで雰囲気を確認することもできます。
全体に物凄く怖いという話は少ないけれど、実際にあったことを一般の方が投稿したものと考えればこのくらいが普通のような気がします。
(たまたまかもしれませんが、自分が体験者から聞いた実話怪談は現象的なものが殆どなので、具体的におどろおどろしいような体験は比率的に少ないのではないかと想像してます。)
体験者の、もしくは体験者から直に聞いた人の話を10年以上こつこつと集めているということ自体が素晴らしい。これからも引き続き、貴重な記録を収集し続けて欲しい。また、体験者はぜひ、こういう所に記録を残していただきたいものです。

2019年5月3日

読書状況 読み終わった [2019年5月3日]
カテゴリ 平成の本
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「一文物語集」というタイトルで復刊されたようです。
一文だがその中に壮大な物語が読めてしまう、それが333本も収められている。その気になればどんどん読み進めることも可能だが、背景が気になってしまって一文毎に何度か読み直してしまう、そんな作品たち。
この本は喫茶店などの書棚に似合いそう。ちょっと一服する時に、ぱらぱらと拾い読みして想像の翼を広げたい。

2019年5月2日

読書状況 読み終わった [2019年5月2日]
カテゴリ 平成の本
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同著者の「戦前の怪談」を先日読んだが、それと被らずに他にもこれ程話を集めたのかと思うと頭が下がる。
とにかく沢山の話が時代や場所を取り混ぜて収録されているが、何となく似た題材のものは続けて並べるようにしてあるようだ。
怪談と言っても人を怖がらせる為に書いたのではなく、実際おこった事を記録したもの。
自分は「天井からぶらさがる足」のような現象系の話が好みだが、この本には幽霊が出た話も狐が化かす話も因縁話も収録されている。
著者の出身の為か、東京から西寄りの話が多い。
有名な、大蔵省の将門塚の話や泉鏡花等が参加した怪談会の話も入っていた。

2019年4月27日

読書状況 読み終わった [2019年4月27日]
カテゴリ 戦前の本
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だいぶ以前に一度視聴しているのだが、まだ原作の「帝都物語・戦争篇」まで辿り着いていないのについ再視聴してしまった。
原作を読んだ後にまた細かい感想は書きたいと思うが、自分の中でこの映画の見所は野沢直子に尽きる。
前に見た時に残った印象が野沢直子だったが、今回見直してもやっぱり野沢直子だった。
コントやバラエティで観る野沢直子が大嫌いだったのだが、この映画の野沢直子はあまりにも作品にはまっていて本当にぐっときた。(2019/04/10)

2019/10/28追記
戦争篇を読み終わった。この映画は小説とは別の作品として完結している。むしろ小説のまま映画化されたら、もっとわかりにくい作品になっていたかも? ちょっと映像化を見てみたいシーンも小説にはあったのだけど、いつかそんな機会もあるのだろうか…。

2019年4月10日

読書状況 観終わった [2019年4月10日]

英国怪談集としてここまでの完成度(選から造本まで)のものが国内で出版されることは、この先当面無いなと思わせる一冊。
あまりの厚さ重さにたじろぐかもしれないが、読みやすい長さの物語が次々と読者を飽きさせない。本当に怖い話も収録されているので怪談嫌いな方には強いておすすめしないが、寛ぎのひとときにゆっくりページをめくるのが楽しみな読書家の方なら誰にでも一読をおすすめしたい。

甲乙つけがたい作品が集めてあるが、興味深かったのはメイ・シンクレア「天国」とウォルター・デラメーア「シートンのおばさん」。どちらも支配者としての年配女性に関する物語。前者はハッピーエンドだが、後者は苦い終結をみる。
恐怖譚としての完成度が高いと感じたのは、H.R.ウェイクフィールド「紅い別荘」。ハマーで映画化されていたら良かったのにと思う。H.G.ウェルズ「不案内な幽霊」も簡潔でストレートに恐ろしい。

ヒュー・マクディアミッドの「よそ者」に既読感があるのだが、どこで読んだのだろう?
平井呈一によるアーサー・マッケン作品集成に未収録の「N」をこの本で楽しむことができる。とても興味深い内容だったが、残念ながらタイトルがなぜNなのかは分からなかった。
読み終わってから気がついたが、この本にはM.R.ジェイムズは収録されていない。

2019年4月9日

読書状況 読み終わった [2019年4月9日]

著者の作品を先頃「怪異十三」の中で読み、作品に興味を持ってこの本を手に取った。
山里での暮らしに関する、実話らしきものや多少フィクションがかったもの、エッセイ風のものや小説と様々な話が収録されているが、どれも淡々としていてかつ面白かった。
「焼き子の朋友」の主人公と狸の友情は心に残る。
物語自体の面白さだけでなく、全編に織り交ぜられた山里の暮らしに関する未知の情報に興味が尽きない。

2019年3月19日

読書状況 読み終わった [2019年3月19日]
カテゴリ 平成の本

若い頃、著者の河出書房版「日本の怪談」が読みたくて方々の本屋や古本屋を巡ったがついに出会う機会を得なかった。今考えてみれば図書館ででも借りれば良かったのかもしれないが、当時はどうしても蔵書として手に入れたかったんである。
そんな事をしていたから、結局永い年月を経た今頃にようやく田中貢太郎の怪談と相見えている始末。
この本には長い話短い話が取り混ぜて収められている。短い話は聞き書きっぽいテイストが多く、長い話は聞いた話なのか創作なのか判然としない筆致だ。どちらかといえば短い話の方がシンプルに面白い。
しかし、長い話は往時の文化が端々から読み取られて、別の意味で色々な発見があり面白い。この本は戦前の話というくくりになっているが、それが昭和初期なのか大正なのか、もしかして明治なのか判然としないところがある。いつなのかはわからないが、都市生活者は結構夜遅い時間にも出かけて親戚の家に顔を出しているような描写があったりして、昔の人の意外に自由な暮らしぶりに目からウロコが落ちるなど、怪談的内容以外にも得るものの多い読書体験をした。

2019年3月4日

読書状況 読み終わった [2019年3月4日]
カテゴリ 怪談
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終戦を境に時間の亀裂を生じた東京。以来、地中に封じられていた怨霊たちが地上を跋扈し始めた。しかし加藤は未だ、首塚に封じられている東京を護る地霊を起こすことができずにいた。首相になった石橋湛山に毒を盛り、一方では式神を使って学生を焚きつけ、安保闘争を激化させて東京を破壊しようと目論む。
6巻で登場した平岡公威は三島由紀夫となって加藤の元で自己実現していく一方、平岡に憑いていたかつての恋人中島莞爾の変わり果てた姿にショックを受ける辰宮雪子。
混沌の東京に、無敵とすら思われる邪視の力を持った異人ドルジェフが現れ、眠りを妨げられることを嫌った将門は目方恵子に加藤の力を借りてこれを討てと命じるのだった。
この巻で初めて、首塚の秘密が具体的になるほか、出自と時代に翻弄された雪子の哀れさが際立つ。

2019年10月28日

読書状況 読み終わった [2019年10月28日]

前巻で幕の開きかかった第二次大戦が本巻では既に終結し、香港に居た加藤と恵子はそれぞれの道から日本へ向かう。
戦後のどさくさに紛れて新たな肉体を培った加藤は、自分の邪魔をし続ける真の敵の正体を見極める為の策をたてるが反撃も激しく難航する。
一方、心身共に虚弱な母を支えて何とか戦中を乗り切った雪子の元に恵子が現れ、由佳理の体調を整えようと特別な土産を手渡すが…。
この巻を読んだ感じからすると、4巻で発覚した雪子の父問題は、母子とも正気で無かったので記憶していない事柄として処理されているようだ。幸田も鳴滝も伏せ続けたのだろうか。
その幸田は戦後亡くなったと簡単に報告され、鳴滝は加藤の帰国を知って彼を追ったようだがその後のことはこの巻では語られなかった。
1巻から散々な目にあってきた由佳理は、この巻末でようやく真の幸福を得る。5巻に比べて楽しく読み進められたので★4つ。

2019年2月17日

読書状況 読み終わった [2019年2月17日]

大分以前に観てはあったのだが、最近原作を読み始めてこの映画の範囲まで読了した為再視聴。
関東大震災による十二階の倒壊と戦う學天則の記憶しか無かったのだが、今回改めて観てみて、これは原作読んでなかった時点ではストーリーはさっぱりわからなかったワケだな、と。とにかく冒頭から緊迫感はあるのだが、物語の背景というか基本になる部分について一切説明がないので、勢いで最後まで見られるのだが詳細はほとんどわからない。
可能ならば原作を読んでから観た方がより理解が深まり映画を楽しめると思います。
ラストの鏡花のシーンが案外記憶に残っていた事に個人的に驚いた。

2019年2月12日

読書状況 観終わった [2019年2月12日]

時代は昭和、戦前の物騒な空気を孕んだ5巻目は二・二六事件を描く。
明治から大正、昭和と時が流れ、加藤と戦って来た主要な人々は年老い、その幾たりかは鬼籍に入り、いつの間にやら辰宮雪子は成人している。
読者は代わる代わる活躍を見せられて来た寺田寅彦と幸田成行だが、実はこの巻で初めて会談する。
今回加藤は名前しか出て来ない代わりに、新たな魔王・北一輝と、加藤に関係のあるらしい甘粕正彦が暗躍する。
物語は軽快に読み進められたが、軍内部の派閥と人名が頭に入って来なかったので読後感としては★3つ。
気になったのは、この巻で雪子が自分の父を加藤保憲だと言っていること。前の巻では本当の父が誰か知っているようだったのだが、この巻での発言はすべて、知っている上であえてのものなのだろうか。

2019年2月12日

読書状況 読み終わった [2019年2月12日]

辰宮由佳里、雪子母子に代わる新たなヒロイン目方恵子が登場する4巻目。
地龍による帝都破壊が不完全に終わってしまった加藤保憲は、新たに天の龍を使い帝都延いては地球の破壊を目論む。
これまでの巻で妹に対して煮え切らない酷い態度を取ってきた辰宮洋一郎が、実はやっちまっていたことが発覚したり、新ヒロインがまさかの変転を遂げるなど物語は盛り上がる。

2019年2月8日

読書状況 読み終わった [2019年2月8日]

怖いお話を国内から7つ海外から6つ選んだ短編集。巻末に編者による怖いお話も収められている。
M.R.ジェイムズを取り上げているだけで自分的には高評価なのだが、あまり読む機会が無かった国内作品の面白いものに触れることができたのが良かった。
ずっと気にしていながらちゃんと読んでいなかった田中貢太郎や、今回初めて知った宇江敏勝の作品を読んでみようと思う。

2019年2月2日

読書状況 読み終わった [2019年2月2日]
カテゴリ 21世紀の本
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