移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年4月24日発売)
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国境の隙間にいる人たちを取材した旅の記録。埼玉のベトナム人タウン、新疆ウイグル自治区での中国共産党の弾圧、上海の日本人社会、上海の日本人向け風俗店を営む中国人マスターの一族の話、国自体が「隙間」の存在である台湾、という形で章が立てられている。

取材されたのが2013・2014年で初出が2015年。4年を経て新疆ウイグルでのウイグル人達への監視体制の強化が進み、台湾の政治情勢よりも香港への中国の関与が大きくなっている。

現在コンビニで働く外国人のアルバイトの人たちの在留資格で出来るかはわからないが、仮に一部の人たちが永住するといわば移民一世となる。彼らの子ども達が社会人になる頃はどうなるのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年8月6日
読了日 : 2019年8月6日
本棚登録日 : 2019年8月6日

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