前半は著者のスタンフォード留学雑記。中盤以降は著者の眼から見た米国論/日本人論/政治・経済論(2011年時点)。色々なことを盛り込みすぎているが、個々のチャプターは短いので飛ばし読みが容易にできる。歴史を回顧することの重要性を説く箇所で、ベトナム戦争当時のマクナマラ元国務長官が後年ベトナムへの軍事介入や増派を決断したことを反省している一方で、瀬島龍三について「敗戦の教訓を語ることなく、伊藤忠の会長に至る成功伝のみを語り、歴史に対する責任を放棄している」との指摘をしており、新鮮な視点とかんじた。著者は、経済ニュースキュレーションサービス「Newspick」の編集長。1979年生まれ。
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評論
- 感想投稿日 : 2015年3月15日
- 読了日 : 2015年3月15日
- 本棚登録日 : 2015年3月15日
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