借りたもの。
2000年初頭に自衛隊に入隊した著者の士官体験記。
「このままではいけない」
と考えていた著者が一念発起して入隊した自衛隊。
駐屯地での日々を面白おかしく書いた一冊。
日々の訓練と何だか非合理的な自衛隊独自ルールをこなしてゆく“日記”。下士官の日常だった。
規律に厳しい……と思いきや、入隊の送迎に来た自衛官が遅刻してきたり(!)。
……あまり理に適っていない?と思うような、スポ根な筋トレの日々、富士山麓での野営訓練の厳しさ。(体力第一は確かだけれど)
北海道の駐屯地では雪上訓練、野生の熊との遭遇(!!)など。
訓練での事故の話も。
アメリカで同時多発テロが起こり、情報収集や厳戒態勢が敷かれ、普段と違う雰囲気になる。「誰もいない」その非日常状態。
この著者の体験から、そろそろ20年経とうとしている。
テロと震災を経て、自衛隊の在り方は大分変わったと想像するが、どうなのだろう?
伊藤祐靖氏( https://booklog.jp/author/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%A5%90%E9%9D%96 )や二見龍氏( https://booklog.jp/author/%E4%BA%8C%E8%A6%8B%E9%BE%8D )のような、専門スキルや組織としての自衛隊への疑問や部隊の在り方を模索している雰囲気はない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国防 / 軍事
- 感想投稿日 : 2019年6月12日
- 読了日 : 2019年6月12日
- 本棚登録日 : 2019年5月29日
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