神の雫 (2) (モーニングKC)

  • 講談社 (2005年5月21日発売)
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本棚登録 : 412
感想 : 15
4

借りたもの。
前巻の続き、”神様”の代わりが”神様の悪戯”という、粋な謎かけから始まる。
ワインのエピソードと人生が準えられ、年月をかけて熟成された情愛という形にもなっていた。

遠峰との対決では彼に軍配が上がったが、一般的に伝わるワインの蘊蓄とイメージよりも、そこに己の人生を見出す方に価値がある――

遺言というものが、故人の人生観、さらには遺族への思いであるなら、もう既に神咲雫に軍配が上がっているようなものなのでは……
神咲雫がそれを理解するため、研ぎ澄ますために遣わされた洗礼者ヨハネが遠峰、という事かも知れない。

フランスワイン対イタリアワイン対決とは興味深い。
そして今のところ憎まれ役?の怪人・本間はワイン=フランスという見方に対する反面教師。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 料理
感想投稿日 : 2016年8月25日
読了日 : 2016年8月25日
本棚登録日 : 2016年8月15日

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