借りたもの。
前巻の続き、”神様”の代わりが”神様の悪戯”という、粋な謎かけから始まる。
ワインのエピソードと人生が準えられ、年月をかけて熟成された情愛という形にもなっていた。
遠峰との対決では彼に軍配が上がったが、一般的に伝わるワインの蘊蓄とイメージよりも、そこに己の人生を見出す方に価値がある――
遺言というものが、故人の人生観、さらには遺族への思いであるなら、もう既に神咲雫に軍配が上がっているようなものなのでは……
神咲雫がそれを理解するため、研ぎ澄ますために遣わされた洗礼者ヨハネが遠峰、という事かも知れない。
フランスワイン対イタリアワイン対決とは興味深い。
そして今のところ憎まれ役?の怪人・本間はワイン=フランスという見方に対する反面教師。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
料理
- 感想投稿日 : 2016年8月25日
- 読了日 : 2016年8月25日
- 本棚登録日 : 2016年8月15日
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