借りたもの。
『第二の使徒』である《モナ・リザ》の正体に至る道のりは、若干中だるみしたような気がするのは気のせいだろうか?
神咲雫が絡む事件――「ワイン」「毒」といったキーワード、推理小説仕立ての展開に『金田一少年の事件簿』の事件を思い出してしまった……
その話に集中する前に、砂漠を放浪する遠峰青一のエピソードが入って、いまいち物語の展開に集中できなかった。
《モナ・リザ》の正体のワイン――雫のワインはレオナルドその人を、遠峰のワインは母を想起させる。
最初のテイスティング対決で遠峰がミレー《晩鐘》を、雫が亡き母を想起させた事とリンクする気がする。
遠峰は前巻で雫の発言を受けて、砂漠にまで赴き、「渇き」を経験して感覚を研ぎ澄ませるが、何故だろう?遠峰は雫のように楽しそうにワインを飲んでいるようには見えない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
料理
- 感想投稿日 : 2016年9月11日
- 読了日 : 2016年9月11日
- 本棚登録日 : 2016年9月3日
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