借りたもの。
イギリスのアフタヌーン・ティーを楽しめる場所を紹介したヴィジュアル本。
ハイソサイエティな世界を写真で堪能できる。
王室御用達の、敷居が高いホテル以外にも、カントリーサイドで比較的リーズナブルで味わえる場所も。
しかし、アフタヌーン・ティーが社交場である伝統がある。
お金を払って楽しむには、こちらも相応のマナーをもって足を運ばなくては失礼だとしみじみ思う。
オペラの幕間に楽しむスタイルなど、ヴィクトリア朝の優雅な雰囲気を垣間見る。

以前からアフタヌーン・ティーのマナーでティーカップに「紅茶を入れるのが先かミルクを入れるのが先か」疑問に思っていたのだが、どちらでも構わないとの事。そのマナーの由来は、陶器の耐熱性が低かった時代の名残だという。長年の疑問がついに晴れてすっきり。

2020年3月9日

読書状況 読み終わった [2020年3月9日]
カテゴリ 地理 / 紀行
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ルピシア Book of TEA 第11弾。(2019年版)
30種類のティーバックは、お試しとしてもよし、毎日1つずつ飲んでも楽しい。
フランス語で「幸運・幸福の扉」を意味する"Porte Bonheur"
お茶の解説ブックレットには、世界の幸福に関するモティーフと逸話を添えて、読んでいてワクワクする。
幸運をもたらす動物をモティーフにした、可愛いチャーム付き(私は青い鳥でした)
アルミ缶に入ったフレーバード紅茶「ゆめ」は、ほのかに香るバラが至福の時へと誘ってくれる。

2019年6月10日

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借りたもの。
同著者による『もしも、エリザベス女王のお茶会に招かれたら?-英国流アフタヌーンティーを楽しむ エレガントなマナーとおもてなし40のルール-』( https://booklog.jp/item/1/4860293983 )にも言及されていた、テーブルのセッティングや紅茶の淹れ方、楽しみ方について。
…上記書籍より少し気取らずラフな感じがする。(そうでもないか)

細かいマナーよりも、雰囲気や楽しむことを伝えている。おしゃれな写真を眺めてワクワクさせる一冊。
四季折々のテーブルセッティングの写真や、素敵なティーセットを購入できるお店の紹介まで。
お茶うけの作り方も2品ほど。

イギリスのお茶の時間は、アフタヌーンティーだけではく、一日に7回も用意していた……!
著者のティーセットコレクションはどれもお洒落……
いつか私も1セット持ってみたい。

淹れた紅茶の色を指す“水色”は“すいしょく”と読むのか……磯淵猛『基礎から学ぶ 紅茶のすべて: 美味しくするテクニックから歴史や産地の話まで』( https://booklog.jp/item/1/4416716389 )で読み方が分からなかったので、納得。

2018年6月29日

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カテゴリ 料理
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借りたもの。
わかりやすく充実した内容に感動する一冊。タイトル通りの「紅茶のすべて」についてまとめられたもの。
カラーページは最初の30ページ程で、あとはピンクベースの不思議な紙面しかないが、読み進めてゆくとそんな事どうでもよくなる。

各産地の紅茶の特徴――紅茶の色(文中ではを‘水色’文字通りの水の色と呼んでいた)、香りや味の比較、ブラックティー(日本で言うところのストレートティー)やホワイトティー(ミルクティー)の淹れ方に、各国の紅茶の歴史など……
実用としても、テーブルマナーや教養に至るまで、幅広い分野の話が展開される。

著者による香りの表現が、まるでワインのテイスティングのようで興味深い。

アジアにおいて身近なお茶は、(それ故に)欧州では高価な渡来品であったために、ステータスとして――そこには金持ちの見栄も絡んでいた――嗜まれた事が伺える。
また、水の性質(日本は軟水だが、イギリスは硬水)によって濃さや味の出方が変わってしまうため、欧州では身近な飲み物であったミルクを加え飲みやすくするといった独自の工夫がされ、今日に至るような様々なバリエーションが生まれたことが面白い。
欧州のお茶がやたらフレーバーなのを不思議に思っていたが、生水が飲みにくく、ハーブやフルーツ等で香りづけしていたという話を聞いて納得がいった。
山田詩子『紅茶の時間 The Teatime Book』( https://booklog.jp/item/1/4040673913 )はフレーバーティーを香水のように楽しむように捉えていたが、その感覚から更に深められた。

こうして世界中で嗜好品として愛飲されるようになった紅茶だが、紅茶本来の効能(デトックス効果、カテキンによる抗菌作用)についての言及など健康にも良い面を強調している。
そうしたものを科学的な根拠を交えつつ解説。

紅茶とは、かくも奥深い飲み物だったのか……まさに紅茶礼賛だった。

2018年6月27日

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カテゴリ 料理
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借りたもの。
カレルチャペック紅茶店( https://www.karelcapek.co.jp/ )による、フレーバーティーへの愛溢れる紅茶本。

パステル調の元気のあるイラストに、童話絵本を読んでいるような気分になる。
気取ったハイソな印象ではなく、もっとカジュアルに紅茶を楽しむための本。
冒頭にはお茶の種類や味の傾向について、簡単に解説。
お茶の淹れ方だけではなく、お茶請けの作り方も充実。それにもあえて写真を掲載しない、本としての統一感が素敵。

私はフレーバーティーを飲みつつも、紅茶本来の味を損なう、他の香りや味付けで胡麻化したものと解釈していたが、この本を読んで考えを改めた。
良い茶葉を使ったもの、紅茶の淹れ方を追求すれば、それは香水のように素敵な時間を楽しめるアイテムになる。

2018年6月10日

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カテゴリ 料理
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出だしが1970年代風の目ン中キラキラのコミックから始まるので残念な本かと思ったが、いたって真面目な紅茶の本。
小難しい話は抜きに、紅茶の歴史――東洋からの高価な薬として持ち込まれ、貴族のたしなみから庶民へと浸透していく流れ――や、各種茶葉の特徴、茶葉のグレードの解説など多岐にわたる。

藤枝理子『プリンセスになれる午後3時の紅茶レッスン』( https://booklog.jp/item/1/4840151687 )でもしょうかいされていた、英国のアフタヌーンティーで食べられるお茶請けの作り方のほかに、紅茶と食べ物の相性――それこそワインと同様なマリアージュ――についても紹介。お菓子だけでなく、主食やチーズとの組み合わせまで。
同著者による『紅茶の手帖』( https://booklog.jp/item/1/4591148297 )で、著者がキリン『午後の紅茶』やモスバーガーの紅茶をプロデュースしたことを知ったが、ちゃっかり紅茶に合うモスバーガーのメニューが載っていることにクスッとさせられてしまった。

紅茶の効能について、タンニン、カフェインの効能を挙げ、虫歯予防、リラックス効果を紹介しているが、歯のステイン汚れについては言及してない……デメリットだから?

2018年11月25日

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カテゴリ 料理
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借りたもの。
キリン『午後の紅茶』やモスバーガーの紅茶をプロデュースした著者による、紅茶の本。
プロデュースの話に留まらず、紅茶の入れ方、楽しみ方に歴史まで、内容は幅広い。そして分かりやすい。

煎じ薬として輸入され、高価な嗜好品として愛され、次第に庶民へと行き渡った紅茶。
『午後の紅茶』のシンボルマークのご婦人・キャサリン・オブ・ブラカンザの事や、紅茶(と麻薬、嗜好品)によって歴史が動いた事――アメリカ独立運動のきっかけとなるボストン茶会事件に現代のティー・パーティー(政治活動のほう)など、多岐にわたる話題に惹きこまれる。

茶葉の生産地に赴き、生産者との交流も書かれ、茶の奥深さを味わえる。

コーヒー優勢の現在、コンビニへ行っても圧倒的にコーヒーばかり……お茶(緑茶、紅茶問わず)見なおして良いのではないか……

2016年6月13日

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カテゴリ 料理
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借りたもの。
英国のテーブルマナーについて書かれた入門書。
作法やバックボーンである思想についても紹介。
具体的なお点前というよりは、その門外不出的な部分について。
俄仕込みで教わったテーブルマナーが、アッパークラスでは通用しない事を知って衝撃を受けた……
英国の階級社会としての歴史を垣間見、日本の茶道との思想的な違いを感じた。
アッパークラスの方々の経済力・教養の誇示の場であること、そのマナーは家庭内での一般教養であること…
遠く、及ばない世界に読んでいて落ち込む……

しかし、知っておくことは大切だと思った。マナーは他人を不快にさせないものであるというスタンスは大切にしたいと切に思った。
英国のアフタヌーンティーは日本の茶道に影響を受けたものと聞いて、さらに驚く。

2014年7月26日

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借りたもの。
茶道における作法の流れや思想がわかりやすい。
現在、多くの方々が嗜んでいらっしゃると思うが、茶道に敷居が高く思ってしまう茶道に、「見立て」などラフな楽しみ方を紹介。
道具の解説、流派を問わず茶道のおおまかな歴史や禅の思想、所作をイラストで解説。

「丹田」など禅の用語を聞くと、そこからヨガとの繋がりを思い起こす。私は香道を習っているが、ルーツは同じなので、所作に初心にかえる気持ち、襟を正す。

エッセイコミックのイラストは、雑なテイストのものが多く、あまり好みではないものも多いが、この著者のイラストは、レイアウトや細かい部分が丁寧で、好みだ。(美術学校で学んでいたから基礎をお持ちでいらっしゃるためか)

2014年7月24日

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緑茶と紅茶、東洋・西洋における「茶」の認識の違いを知ることが出来ます。
東洋では、茶道に代表されるような精神・文化として。西洋においては、飲料・嗜好品として。
「茶」を通して見る世界史の本とも取れました。

2007年3月15日

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