決定版 私の田中角栄日記 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2001年2月28日発売)
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本棚登録 : 143
感想 : 10
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角栄さんのことを語る上で、一番近かったのは佐藤さん
をおいて他にはいないと思います。どれだけ「オヤジ」のそばにいたことを自負する男たちでも、「ママ」の存在は別格だったことでしょう。

単なる恋愛関係でもなく、かといって決して途切れることのない点では夫婦のようでもあり、それは、昭和の時代でしかありえない関係だったのかもしれません。
角栄さんが一番人間的で、一番素直に生きている時の表情を知る唯一の人だと思います。だれも、敵うひとのない、けれども最期を看取ることはできない苦しさが、書かれたあと何十年もたっているのに、痛みになって感じられる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016
感想投稿日 : 2016年11月19日
読了日 : 2016年11月19日
本棚登録日 : 2016年11月19日

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