新 大学教授になる方法

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2001年11月29日発売)
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感想 : 12
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少し古い本だが、大学教授になりたい人や大学教授という仕事に関心のある人は読むとよいと思う。ただし著者が文系なので、主に文系の教授に関する話だと思います。理系の方は幾分読む価値が差し引かれるかも。

第6章の学ぶことの好きな人になれというくだりが、個人的に気に入った。どんな進路を選ぶにしろ、大学生のうちにしっかり勉強しようと思う。

偏差値50で大学教授になるには十分らしい。教授になるには頭がいい必要はないとのこと。
話の本筋とは関係ないのだけど、そもそも偏差値って何やねん。よく自分の偏差値はいくつだとか言ってる人がいるけど、それはいつどこの試験で何の科目の(いくつの科目の)偏差値なんだ。偏差値なんて何の試験を受けるかによって全然違うじゃないか。Aさんの偏差値が55で、Bさんの偏差値が58だと言われても、受けた試験が違うんじゃ比較できないよ。頭の良さを測ろうとして、さも万能な尺度かのように偏差値うんぬんを語ろうとするのはやめてほしい。

110ページの冒頭「鞄持鞄ちになる」てなってるけど「鞄持ちになる」の間違いじゃないかしら。目次だとそうなっているのだけど。

著者について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鷲田小弥太(鷲田小彌太、わしだ こやた、1942年3月13日 - )は、日本の哲学者。札幌大学教授。
北海道札幌市生まれ。北海道札幌南高等学校を経て、1966年大阪大学文学部哲学科卒。1973年同大学院博士課程単位取得満期退学。1975年津市立三重短期大学専任講師、1976年助教授、1980年教授、1983年札幌大学教養部教授、1995年経済学部教授。マルクス、ヘーゲル、哲学・倫理学を専攻していたが、谷沢永一の影響を受けて読書論、書評に開眼、1991年、大学教授の質がいかに低いかを皮肉の形で表現した『大学教授になる方法』がベストセラーとなり、以後人生論、勉強法などについて厖大な量の著作を著す。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・就活
感想投稿日 : 2010年5月6日
読了日 : 2010年5月6日
本棚登録日 : 2010年5月6日

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