最後の授業 (ポプラポケット文庫 422-1)

  • ポプラ社 (2015年1月2日発売)
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感想 : 8
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ドーデの短編集『風車小屋だより』および『月曜物語』から、児童用に比較的わかりやすい作品を選んで訳してある。児童向けなので平易な文章で書いてある。訳者解説も分かりやすいので好印象。
「最後の授業」を高校生の頃、断片的に英語で読んだのをふと思い出して読むことにした。児童用でない翻訳も読んでみたい。

アルフォンス・ドーデ
1840年、南フランスのニームに生まれる。リヨン市の中学時代に一家が没落し大学進学を断念する。1857年、パリで文学の勉強を始める。1858年に処女詩集を発表。1860年から65年にかけて立法議会議長モルニ公爵の秘書をしながら文学の道に励む。『ル・プチ・ショーズ』『タラスコンのタルラン』『月曜物語』『風車小屋だより』『アルルの女』などの作品を出版。1897年、パリで死去。
1869年に出した短編集『風車小屋だより』は、ドーデの代表作。太陽がさんさんと照る故郷の南フランスプロバンス地方の風景や人々の生活を描いた、詩とファンタジーにあふれる作品。1870年に普仏戦争が起こり、ドーデも戦争に参加する。戦争と引き続き起こったパリ=コミューンの体験を基にして1873年に短編集『月曜物語』をまとめる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・児童書・絵本
感想投稿日 : 2010年4月22日
読了日 : 2010年9月8日
本棚登録日 : 2010年4月6日

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