母子叙情

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  • 青空文庫 (2001年5月7日発売)
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岡本かの子が息子である岡本太郎との思い出を随筆に近い小説の形で描いている本。太郎はパリに留学していて母の元にはおらず、母は寂しいながらも息子の成長を見守る。離れ離れながらも心の底で深く結びついた親子の間の美しい愛情が繊細に描かれていて、パリに残した我が子、太郎への愛をモチーフに、「かの子」は「かの女」、「太郎」は「一郎」となり、岡本かの子とその息子、岡本太郎の親子の絆のようなものを垣間見ることができる作品。私がこの作品で興味深いところは、かの子は海外に留学している息子によく似た美青年春日規矩男を銀座の街中で見つけひたすらにそのあとを追っかけて行った。しかし、春日規矩男がかの子に気づいたが「パパ!」といって一緒にいた岡本一平に駆け寄りその場を後にした。その後、春日規矩男から手紙をもらうことで母性とも異性愛とも言えぬ感情を抱く。個々の場面が一番私の心に残り、読みやすく理解しやすい場面だった。しかし、いつの間にかかの子がもう私たちは会わない方がいいとなり、二人は会わなくなった場面がいきなりすぎたというのもあるしなぜそうなったのかというところが私の読解力ではよく理解できなかった。この物語は、この話は今パリの場面なのか、日本の場面なのか分からなくてそこを理解するのが出来なかったり、この作品が書かれた作品を読んでこなかったので表現やことばが難しいものがあり読み終えるのに時間がかかってしまった。この作品は、表裏一体である女性の愛と、その葛藤を描いたかの子の代表作。私は、現代の作品ばかり読んでいたため慣れるまで読みずらかったが、短編であるため数時間で読了できる作品。ユニークな登場人物がでてきて慣れれば読みやすい文章である。岡本かの子の作品はこの作品のほかにも鮨や金魚撩乱などの作品があり、この作品のほうが有名で読みやすそうなので次はこれらの作品を読みたいと思った。また、岡本かの子の息子も岡本太郎で有名なのでおかもと太郎のほんもよんでみたいと思った。

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感想投稿日 : 2023年7月24日
本棚登録日 : 2023年7月24日

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