山月記・李陵 (集英社文庫)

  • 集英社 (1993年4月15日発売)
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感想 : 23
3

木乃伊、文字禍、名人伝あたりは短いからサクサク読めるし面白い!
漢文調のイメージが強かったから、エジプトが舞台になっていてびびった…
入れ子構造なあたりとか、文字に囚われていくあたりとか、結構引き込まれる。


李陵、弟子は脚注が多すぎて面倒だったから、脚注を読まずに粘って斜め読み。
ほんとはもうちょい味わって読むべきだとは思った。訳分からないけれど面白く読めるところも多かったから。
もうしばらく寝かせてから再チャレンジしよう。

斗南先生も、中島敦の内面が見えるところだから、もうちょいしっかり読んでも良かったとは思う…
そう思うと、学校の授業でやってくれると強制的に脚注も理解するから、読む分には楽だったのかも。


解説者曰く、李陵、弟子が傑作、山月記は代表作、らしい。
私小説と違い山月記は、敦が自己の内面を他者に託して書くことができたのが画期的だったらしい。なるほど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月4日
読了日 : 2021年8月4日
本棚登録日 : 2021年8月4日

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