時は江戸末期、御徒士組という由緒がありながらも貧しい武士の次男坊、彦四郎が、土手下にある祠を拝んだことで被る御災厄のお話。
2008年以来の再読。
前半はコミカルだが、扱う御災厄が重くなるにつれ、雰囲気もシリアスに。
以前読んだときは「後半がイマイチ…。」と感じたものだが、やはり後半に向けて変化していく作風やテーマの重さが、読み手を良くも悪くも裏切るのが理由だと感じた。
三柱の神様の造形や、小文吾や団子屋の主人、蕎麦屋の親爺といった主人公の周りの登場人物に好感が持てた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
浅田次郎
- 感想投稿日 : 2018年9月21日
- 読了日 : 2018年9月17日
- 本棚登録日 : 2018年9月19日
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