いわゆる”ループもの”は数多くあるが、本作を初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。
何度も生と死を繰り返す男の絶望、葛藤、そしてわずかな希望が緻密に描かれている。
何度も別の人生を歩むが、リプレイのたびに前の人生が無かったことになる喪失感とはどれほどのものか。
今後自分が歳を重ねる中で折に触れて読み返すことで、また違った共感が得られる作品だと感じる。
まさに一生物の作品に出会えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月23日
- 読了日 : 2021年7月3日
- 本棚登録日 : 2021年7月3日
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