家族が大事で、娘が大好きで、だけどちょっと冴えないおじさんが、大切な娘のために殺人の罪を犯し、さらには隠蔽工作のために命を張る。
山川さんの頭脳ゲームストーリーは「100万人の命の〜」を読んだときもすごいと思ったけど、こちらの方がより面白いと感じた。それは、魅力の一つである頭脳戦の前提に、家族への愛が描かれていることが理由であるように思う。
私は「命をかけたサバイバル頭脳ゲーム」みたいなハラハラするお話はあまり好きじゃない。登場人物たちの思考やストーリーのトリックにワクワクはするものの、あまりに論理づめなストーリー展開が続くと感情移入もできず作品を好きになれないからだ。
でも「マイホームヒーロー」の主人公は、論理的思考に長けていながら、その根底にはいつも家族を第一に思う深い愛があって、とっても魅力的。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年4月27日
- 読了日 : 2018年4月27日
- 本棚登録日 : 2018年4月27日
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