パッとしない子 (Kindle Single)

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本棚登録 : 636
レビュー : 119
著者 :
しばころさん  未設定  読み終わった 

読み終わった後の感情としては「複雑」だった。450ページぐらいでボリュームとしてはあっさりと読める。
内容としては非常なヘビーかつ現実的な問題を取り上げた風刺的要素もあるのかと思った。

教師と国民的スター、ぱっとこの文章だけ見れば清涼な恋物語でも始まるのかと思えば、驚きの展開だった。
「した方は記憶が曖昧でも、された方は一生記憶に残る」。作者のメッセージ性が強く感じられる作品だ。
この作品ではあくまで彼らは教師と生徒だが、一般的ないじめを象徴する言葉として、耳覚えもある。

しかしながら、結論としては、個人的にどこか説教じみた内容というか、典型的なメッセージのように感じられた。
『発言した言葉は元には戻らない。だから、相手の気持ちを考えて、慎重に言葉を選ぶべきだ。』確かにその通りだ。
私は思ったことはすぐに口から出てしまう単細胞なので、この作品の教師の気持ちも分からなくはない。40人対自分1人で戦わなくてはならない教師の気持ちを踏むと、一概に責められないと思ってしまう。
もし彼女の行動がいじめ問題に発展した原因だとしたら非常に問題だが、察するに少年は平凡に学生生活を送れていたようなので、言われた言葉に固執して恨みを持ち続けていたことに、自身の学生生活の非充実性に対して彼女に責任転嫁をしているような気もしなくもない。
だが、立場上女性側に非はあるし、小学生は本当に繊細な生き物なので軽はずみな発言が多いとも感じた。
とりあえずこの女性生徒は教師に向いていないし(あくまで小学生)、数十年近く弟のために邁進してきた兄。よく頑張ったね〜

結論、両者の気持ちも分かる。
なので感想を言うなら、まさに『複雑』の一言である。

レビュー投稿日
2019年5月30日
読了日
2019年5月30日
本棚登録日
2019年5月30日
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