小田嶋隆のコラムの向こう側

著者 :
  • ミシマ社 (2022年8月31日発売)
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感想 : 13
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もっと早く知っていれば、この人のコラムを追っかけて溜飲を下げていたのになと思う。
これが遺作となるとは。

内田樹との共著で名前を連ねていたので、時々読んでいたが(今「読ませてもらった」と思わず書きそうになった!小田嶋さんに叱られる)

フェミニズムに関する率直なエンパシー。あー、この人は賢い。2021年4月2日付の新聞で読みたかった!
女性として、わかってくれてありがとう、書いてくれてありがとうとと言いたい。
そうなのだ、まさしく「ユーモア」の呪縛なのだ。
そんなのは本当のユーモアじゃない、ただのイジワルで、揶揄で、狭い視野の笑いに過ぎないのだけど。

その自称ユーモアに、女性は、さらされてきたのです。わかってくれてありがとう小田嶋さん。

足が太い、嫁に行き遅れる、器量が悪いと小突き回され、「山の神」は口うるさい、ケチだ、太ったと、笑われて、言い返すと「ユーモア」がわからないと罵倒される。
書いてくれてありがとうございました。

亡くなるの早過ぎです。
もっと読みたかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年11月5日
読了日 : 2022年11月5日
本棚登録日 : 2022年11月5日

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