地には平和を (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年6月27日発売)
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本棚登録 : 167
感想 : 16
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端的に言うと、時代と共に古びた凡作集。
表題作は日本が太平洋戦争で降伏しなかったらというIFもの。この話は戦争で生き残ってしまったという戦後の日本人の罪悪感を慰撫する作品。実際にアメリカに占領された後まで描けていないのでSFとして微妙。というか史実としての沖縄戦の話読めば事足りる気がする。
「日本売ります」もよくある話で、この本の中では一番面白いけど、歴史に残す程の作品ではない。
残りのSSは全部同じようなネタ、オチですぐ飽きる。
天下の小松左京と言えどもダメなもんはダメ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2023年2月27日
読了日 : 2023年2月27日
本棚登録日 : 2023年2月27日

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