19人を殺害したという行動は明らかに異常だが、その背景となった障害者への差別意識というのは、可能性として誰でも持ちうるもの、社会に確実に潜んでいるものなのではないか、という巻末まとめが本書の肝だと感じた。
生産性のみを人間存在の価値の基準とし、生産活動すなわち労働ができない重度障害者は価値が低い、もしくは無い。
生産性が低いイコール仕事ができない、とすると、最近増えているという「職場いじめ」に通底するものを感じる。
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- 感想投稿日 : 2022年5月19日
- 読了日 : 2022年5月19日
- 本棚登録日 : 2022年5月15日
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