華麗なる一族(中) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1980年5月25日発売)
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本棚登録 : 2993
感想 : 155
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上巻はかなりのスピード感を持って読み進めることができた。しかし、中巻は下巻への布石の意味もあって、大介と鉄平の間の埋まらない溝が阪神銀行と阪神特殊鋼という会社同士の摩擦にまで発展していく様子がじりじりと描かれていて、鉄平にどうしても肩入れしてしまう自分としては読んでいて辛い部分も多くあった。

血も涙もない怪物ばかりが登場する山崎豊子作品に親しんでいるといわゆるふつうの小説を読んでも主人公が青臭すぎて、冷ややかな視線しか送れなくなってしまうのは副作用としか言いようがない笑

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年10月8日
読了日 : 2020年10月23日
本棚登録日 : 2020年10月4日

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