これまで語られてこなかった、歴史の裏側にあるお金の流れを解き明かした一冊。
なんとはなしに全く異なるものとして認識されがちな行政(政治)とビジネスだが、本来的にお金というものを媒介に動く、という点ではそもそも似ているものなのかもしれない。
その意味で、本著はまるで、各国を巨大企業としてみた「国家というビジネス」の来歴を鳥瞰できる良著。
・国はいつの世も、税徴や法システムを適切に構築したものが業績を伸ばす
・高圧的な政策は、反発や逃避を増長させてしまい、良い結果を導かない
・資金調達に長けた国家が反映し、失敗した国家が衰退する
こうした本著で繰り返し語られる、各国の衰勢プロセスは、現代の企業経営にも多くの示唆を与えうると感じた。
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- 感想投稿日 : 2018年1月25日
- 読了日 : 2018年1月25日
- 本棚登録日 : 2018年1月25日
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