久しぶりの森見登美彦。自分の中で伊坂幸太郎とともにハズレの無いワイルドカード。そして、やっばり面白くて読みやすい。
大人になるまでの日数をカウントダウンし、毎日成長していくと決めている利発な少年アオヤマ君と歯科医助手として働くお姉さん。そんな2人を中心にペンギンの大量発生やら海(と呼ばれるもの)の出現やらとSFチックな現象事象が大発生。利発な少年アオヤマ君は友人達とその現象の解明に挑むのだが。。。。
という感じのストーリー。
SFは基本的に難しくて、読むのが遅くなるが本作は程よいPOP感と主人公のおっぱい好きという設定のおかげで詰まる事なく読め進められた。
ひと昔の映画の感想で知り合いの女性が「おっぱいって言葉がですぎてなんか嫌」って言っていたが、
まあ、ノイズに感じる人もいるだろうねー。
自分も確かにこの要素のせいで、すこーし人に勧めづらいのかなあーと思ったりもしたが、読了した後に考えるとやっぱり、必要なのかもしれないと思い始めている。だって、その要素だけでだいぶ読みやすくなってる気がする。アオヤマくんが言ってた、
「嫌な事があった時は、おっぱいの事を考える様にしている」というセリフは名言だし真理である。
藤子不二雄の箱庭SF感を凄く感じる本作は、ペンギンの愛らしさも含め、アニメも是非見たくなってきた。また、少年の成長を感じるジュブナイル的な感覚もたまらない。
森見登美彦作品はやっぱり、大好きだー!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年12月28日
- 読了日 : 2024年12月28日
- 本棚登録日 : 2024年12月28日
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