『辺境図書館』に比べると、セレクトが更にマニアックで皆川さんのエッセイ要素が濃くなっている。
しかしこのお年でこの文体……『開かせていただき光栄です』を読んだ時も思ったけれど、本当にすごい。読みやすく美しく、軽妙なのに慎ましく、知的。さすがです。
好みとしては前作に軍配が上がるものの、この本を読まなければ絶対に出会わなかったであろう作者や作品に興味を持ち、楽しませてもらったのは前作同様。
容易に手に入ったり、読了できたりする読書案内ではないので気分に合わせて読み返し、新しい本に出会っていきたい。
本書で知って無性に気になり取り寄せた『深い穴に落ちてしまった』、すごく良かった……。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文藝
- 感想投稿日 : 2020年5月23日
- 読了日 : 2020年5月20日
- 本棚登録日 : 2020年3月22日
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