全部それぞれ異なった色を持つ面白いお話でした。少し奇怪なところもまた、味があってよかった。
けれども、なによりも印象に残ったのは、というより残ってしまったのは紛れもなく「野球場」でした。この話が最も「きもちわるい」話でした。どうしようもなく気持ち悪い。何か一線越えてしまっているような気持になりました。
そんな印象であっても、でもやっぱり「野球場」が、私にとってこの小説群の突出した一番です。
反対に鮮やかな印象だったのが「タクシーに乗った男」でしょうか。「はじめに」の文章も好感でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
講談社文庫
- 感想投稿日 : 2012年12月27日
- 読了日 : 2012年12月14日
- 本棚登録日 : 2012年12月18日
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