
もしかしたら外国文学に「伊勢うどん」が登場するのは初めてじゃないかな?若名将軍とベンとの会話。
「わたしは伊勢うどんが食べたいな。好物なのだ」
「食べたことがありません」
「いつか連れていってやろう。伊勢志摩でも正しい伊勢うどんを出す店は数軒しかない」
「楽しみです」
場所は、ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン(USJ)の首都ロサンジェルス。若名が言っていることは事実。ネットで知名度の高い店でも、かまぼこが入っていたり、卵をのせていたりする。伊勢うどんには、薬味として葱、好みで一味。あとは、ひたすら箸を使って、あの濃いたれをうどんに絡ませる。麺に白いところがなくなったら準備OK。一気にすするのみ。
歴史改変SFとしての面白さはあまりない。作者は日本のアニメやゲームのファンらしい。表紙のイラストに出ているメカの活躍に期待すると裏切られる。
拷問や嗜虐的な快楽への言及があって、人によっては嫌悪感を持つことがある。評者もどちらかといえばそうらしい。人間の身体を弄るのは、好きではない。(☆は厳密には二つ半。四捨五入で三つになっている)
- レビュー投稿日
- 2017年4月28日
- 読了日
- 2017年4月28日
- 本棚登録日
- 2017年4月25日
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)』のレビューへのコメント
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