電通は圧倒的な広告シェアを持っているからこそ、メディアを意のままにできる立ち位置にいるという。それは広告主にとって都合の悪い情報をカットさせるだけでなく、時に非を是とするキャンペーンをも仕掛けることもできる。それこそがメディアを使った国民への洗脳なのだと、著者は警笛を鳴らしています。また広告主は企業とは限りません。まさかあの小泉元首相が声高に掲げ実現した「郵政民営化」も裏で電通が手引きしていたとは。そんな思いもしなかった事例が数々出てきます。その一つ一つが本当に事実だとしたら怖いだけでは済まされませんね。著者はオウム真理教の信者に対する脱洗脳作業に膨大な時間を取られたほどですから、洗脳の恐ろしさは身に染みて分かっているでしょう。だからこそ、大半の日本国民が電通によって洗脳状態にさせられていることに、より危機感を抱いているんだろうと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
業界
- 感想投稿日 : 2018年3月12日
- 読了日 : 2018年3月12日
- 本棚登録日 : 2018年3月10日
みんなの感想をみる