ハワイの歴史と文化: 悲劇と誇りのモザイクの中で (中公新書 1644)

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年6月25日発売)
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感想 : 28
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ハワイの歴史と文化ということですが、ハワイに移住した日系ハワイ人の歴史に重点がおかれた本です。そのため、我々日本人が読むと、日系人の視点でハワイの歴史を学ぶことができるので、その点興味深く読むことができます。

従って、ネイティブハワイアンのことについて、もっと深く知りたい人にとってはやや不満な内容に思えます。

そんな本ですが、ネイティブハワイアンの西洋文明への対処の仕方は、日本の明治維新のようにある意味成功していて、ハワイアンのポテンシャルの高さに唸らされます。いや、日本以上に原始的であったと思われるハワイアン、特にカメハメハ大王が、西洋の文明を取り入れながらハワイを統一し、その後も近代国家を成立させるなどは、彼のリーダーシップと組織力に関心させられます。

もっと詳しいハワイアンの歴史が知りたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2013年8月4日
読了日 : 2013年8月4日
本棚登録日 : 2013年8月4日

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