もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 2398
レビュー : 233
著者 :
あこさん ┣朝井リョウ   読み終わった 

やっぱり朝井リョウの描く痛さが好きだ。

「若かった」とか「未熟だった」とか都合のいい言い訳で蓋をして見ないようにしていた、あの気持ちやこの気持ちを、目の前にどかんと置かれるよう。

どんなに見ないように、気づかないようにしていても確かに存在していたいろいろな気持ちが思い出されて、胸がちくちく痛みます。

きっと、今と切り離された完全な過去の気持ちであったら、懐古の気持ちだけで済むのかもしれないけど、まだ痛みを感じるということは、大人になっても相変わらず同じところをぐるぐるしているってことなのかもしれません。

完璧な丸にはどうしてもなれない。
もがいてもがいて、妥協を覚えて、たまにはっと気づいて、またもがいて…
自分の形を見つける、まだまだ途中なのかしら。

引用にもいくつか書いたのですが、なんといっても朝井リョウの表現が、私にはとてもしっくりきて、読んでいてとても心地がいいです。

「心地いい痛み」の存在に気づかされる作品。
痛いけど、くせになってしまいます。

レビュー投稿日
2014年5月2日
読了日
2014年5月2日
本棚登録日
2014年5月2日
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