その手をにぎりたい

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本棚登録 : 1500
レビュー : 254
著者 :
adagietteさん 日本の小説   読み終わった 

その手をにぎりたい、って ずいぶんともっさりしたタイトル、もしかして介護現場の話かしら? と思ったら、寿司屋だってことだから、読んでみた。

栃木から上京して大学卒業後に 地味にOL やってます、という青子、そろそろ実家に帰ってお見合いでもとなって、上司に送別祝いだと高級寿司屋に連れて行かれる。
そこから彼女の人生が大きく動き始める。

とまぁ、一昔前のトレンディ・ドラマのような、いや おおいにバブル期のそれを意識した 「女子暗黒の10年(勝手に命名)」の話、なんだけれど 寿司屋の場面の鮮やかさが、質感を出している。
第一話ヅケの “市ノ瀬さん” との出会いの場面は とても清潔でありながらセンシュアル。
いろんな意味で生唾ものです。

作者の柚木さんは 1981年生まれだそうなので、現在 ちょうどこの物語の最後の青子の年齢と同じくらい。
だからバブル期のことは知らないはず。
バブルを描いてみたかっただけかもしれないが、女子の20代後半から30代前半という一寸先は闇な怒濤の10年を表現するにはピッタリな時代を選んだと思う。

関係ないけど、その時期を優しくできなかった男は将来が惨めです。

映像にするなら、今をときめく桐谷 美玲ちゃんか 有村 架純ちゃんがチャレンジするか?

レビュー投稿日
2014年7月25日
読了日
2014年7月25日
本棚登録日
2014年7月25日
4
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