相場さん、よく書いたなぁ... ハゲタカ以来の衝撃。
もうこれはノンフィクションと言ってもいいでしょう。
金融ドラマ。
バブル後に 暗躍した金融コンサル古賀遼と、2016年現在の三田機械(東芝)の決算の裏側を追う捜査二課のキャリア小堀の視点が並行して話が進む。
早い話がバブルのツケ、つまり財テクの大損を日本企業がどうやってとりつくろって誤魔化して今なお抱えているのか、という話。
その部分においては、実名小説と言ってもいいほど、モデルがハッキリしている。
日本から出禁くらったクレディ・スイス。
プリンストン債をつかまされたヤクルト。
けったいな買収でお家騒動に発展したオリンパス。
モンデールさえも使いこなす絶対勝者ゴールドマン・サックス。
そこからネット証券をたちあげた松本大。
なんだって郵政は豪州のロジ会社を買収したのか?
すべての上位に君臨する現総理。。
なんだってこんなヒドイことになっちゃったんだ?というと、もう 大蔵省の 鈍重ぶりにつきる。
経産省もだね。
覚悟のない前世紀の亡霊達がもたらした巨大なツケ...
金融関係者はすべからく読むべし。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2017年4月25日
- 読了日 : 2017年4月25日
- 本棚登録日 : 2017年4月25日
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