向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年4月23日発売)
3.88
  • (2)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 3
4

吉原の花魁、小紫と恋仲になって脱藩した武士、油木新次郎。今は向島の芸者、お葉の箱屋、新吉だ。

今回新吉の謎が解ける。

そして小紫への思慕の決別。

今回の事件は、おさんのいう取手の女性。
娘を女衒に売ったのだが、夫が亡くなり、取手から上京。
死ぬ前に一眼娘に会いたいと。
ところが女衒は強盗に娘が殺されたという。
話に信憑性がなく、江戸でそのまま娘のおさわを探すことにしたおさん。

新吉と老船頭の茂助は事件を探る。


このシリーズも3巻目。
小説のテーマの中に、無闇に人を殺さないことを、いれたようだ。
町人も、武士も命を粗末にはしない。
話し合いで、互いに歩み寄りより良い未来へと、主人公は考えているらしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年9月30日
読了日 : 2021年9月30日
本棚登録日 : 2021年9月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする