国芳一門浮世絵草紙 5 命毛 (小学館文庫 か 4-6 国芳一門浮世絵草紙 5)

著者 :
  • 小学館 (2011年8月5日発売)
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感想 : 7
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このシリーズの最終巻。
安政の大地震、大雨と洪水。
次々と命の危機を感じるような江戸。
そんな中であっても、江戸市民は、ご利益があるとか、ナマズのせいだとか、次々と瓦版が大いに出て、出版印刷業界は、建築関係の職人とともに、懐が一気に豊かになる。
大商人だけでなく、職人たちが潤うと、新しい文化が生まれる。

そんな江戸の、機運を余すことなく物語に注入することができたのは、偶然が重なり、江戸文化、江戸美術をよく知る人物と出会ったため。
国芳研究家としても有名な「いさお敏彦」さん、を紹介してくれたのは偶然喫茶店の隣の席にいた大学教授「山田俊幸」さん。小学館から紹介されたのは「内藤正人」さん、火消しや千社札、袋物、日本橋に詳しい「其角堂」さん。

作者のご主人が執筆しようとする矢先発癌し、見送り、大変な時を経て出来上がった。

とてもいい作品シリーズだった。
少なくとも、何度か読み返したい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月19日
読了日 : 2021年4月19日
本棚登録日 : 2021年4月15日

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