正義で地球は救えない

  • 新潮社 (2008年10月24日発売)
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ホンマでっか?でも、有名な池田清彦先生と養老先生の共著というだけあって、世間の視点から何歩も進んだ(?)興味深い話題が満載!地球温暖化脅威論に真っ向から意義を!生物多様性の保全と、言い出したのはアメリカであるけど、地球温暖化同様、言い出しっぺの割に条約には批准せず、自国の利害優先というスタンスをも批判。環境問題の駆除という考え方にも猛烈に異議を。正義を大上段に振り翳しある生物を駆除しようとすると、結果はかえって悪くなる。例えば松枯れ病に深い関係のある虫を駆除しようと空中から農薬散布も実態はたった一匹しか該当した虫は死んでいなかったとか。トンボの幼虫を食べてしまうとブラックバスを駆除すると、ブラックバスがヤゴよりも好んで食べていたアメリカザリガニが結果的に増えてアメリカザリガニにヤゴが食べられトンボはかえって激減!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年2月14日
読了日 : 2015年2月14日
本棚登録日 : 2015年2月2日

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