TOKYO YEAR ZERO

  • 文藝春秋 (2007年10月12日発売)
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スティーブンキングも真っ青な
ダークさ怪しさ満載の敗戦当時の猥雑な東京で起こった
実際にあった連続殺人事件小平義雄事件をモチーフに
狂気と過酷な現実のはかないほど薄い一線を行ったり来たりしながら
精神の崩壊すれすれに捜査を続ける刑事の物語。
ディビッド ピースの東京三部作の一作目
『TOKYO YEAR ZERO』
暗黒の世界が見え隠れする文体にゾゾッ!
これは1945年が舞台。
終戦後、進駐軍のいる首都東京で、食べ物もままならない貧困のなか
闇市でヤクザと台湾人、中国人、韓国人との軋轢。
外国人に権利を与えようとする進駐軍、
それと戦うため、裏で結託するヤクザと警察。。。
コールタールの色のような物語。
作者ディビッドピースはイギリス人。日本在住。
多くの翻訳出版界は外国で刊行された作品をそのまま翻訳紹介と
言うケースがほとんどだが、、、
この作品は日本発の問題作!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年11月4日
読了日 : 2013年11月4日
本棚登録日 : 2013年3月20日

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