- 14歳、明日の時間割
- 鈴木るりか
- 小学館 / 2018年10月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
3時間目、数学の章
ハイレベル模試で9点を取った
もう東京の高校なんて受からないんじゃないかと
思った
この話、読みながら私も高校の時の
テストのことを思い出した。
200点満点の数学のテストで23点
を取った日。ほんと、絶望した。
クラスの平均点130点だったのに。
私が平均点下げてるんじゃん!
ってなったし。
あのときは、人生終わったって思ったけど
今となってはネタみたいな話。
でも、学生の頃ってそれがすべてだから
そこでうまくやれないと人生終わった感
でちゃう。
それだけ追い詰められた主人公を
助けてくれる友達の言葉がありがたい。
そんなに仲がいいわけでもないのに
高校生にして先見の明があるっていうか
包容力があるっていうか、
こんな男子と結婚するといいよね笑
とにかく、どの章も楽しく読めた。
また読もう!
2024年9月6日
- (4)山村暮鳥 (日本語を味わう名詩入門)
- 萩原 昌好
- あすなろ書房 / 2011年6月16日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
暮鳥さんの詩だと知らずに
かつて読んだことのあるものが
いくつかあった。
有名な方ってことですよね、把握しておらず
ごめんなさい。
平易な言葉で少しさびしさはあるけど
全体として暖かさに包まれた詩だと感じた。
この人の詩は好きだなぁと思って
巻末のプロフィールを読むと
神学校に通われてキリスト教の洗礼を
受けられていたそう。
私自身はキリスト教信者ではないが
キリスト教の影響を受けた作家の作品が
好きなように思う。
暮鳥さんは、貧困と結核で晩年辛い時期を
過ごしたそうだ。時折その気持ちが
詩にも表れているが、優しさは変わらなかった。
よい詩だと思った。
2024年9月5日
よく知らずに読み始めたけれど
さよなら、田中さんの続編だった。
花実ちゃんは小学生のころと変わらず
いい子の中学生になっていた。
今回はお母さんの過去が少しわかったり
同じアパートに住む賢人がちょっと頑張る
青年になったり、いろいろ事件は起きる。
変わらず面白い。どうも他にも続編
あるっぽい。これは読まなければ。
2024年9月5日
ヨシタケシンスケさんの作品は
毎回楽しく読ませていただいている。
エッセイ本だけど、一番面白かったイラスト
(ちょっと悪い魔女っぽいイラストにコメント)
この先一生おまえの食べるリンゴは
すべてスカスカだ!
地味に嫌すぎる…
2番目に面白かったイラスト
(多分露出狂っぽいおじさんのイラストにコメント)
一般公開
なるほどな!
2024年9月4日
- ヒトはなぜ死ぬ運命にあるのか (新潮選書)
- 更科功
- 新潮社 / 2022年5月25日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
後半、遺伝の確率や遺伝子、エピジェネティクスの話が出てきて、うーん難しい…というところがあったけれど
生物にとっての死がどのようにおこるのか
少しだけ理解できて楽しめた。
おばあさん仮説と閉経の話、
著者は相関があるかどうか明言していないが
有ったら面白い。
あるなら、うちの母にももう少し
孫育てを頑張ってほしいところだが。
おばあさん仮説、面白いのでぜひ読んでほしい
2024年9月2日
土曜のダンスを土ダンってよぶとか
友達のあだ名の付け方とか
カーストとまではいわないけれど
学校内にある序列のこととか
高校生ってこうだよね…と思いながら
読んだ。
でも、土ダンみたいに学校中で
夢中になるイベントに思い当たる節が
なく(私が思い入れがなかったのか?)
うらやましい気持ちになった。
図書委員の仕事をあんなに楽しく思える
事もまたうらやましい。
みんなで楽しむためには、みんなが楽しめる環境を整える必要がある
というフレーズが何度か出てくる。
この精神をみんなが持ってると
ちょっといい世界になる気がする。
2024年8月29日
- 種をまく人
- ポール・フライシュマン
- あすなろ書房 / 1998年7月1日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
初めにまかれたライマメのタネ。
ゴミ溜めのようだった空き地が少しずつ
周辺住民のパラダイスに変わっていく。
私は子供のころ、アメリカは人種のるつぼ
なんて風に習ったけれど、各章に
出てくる周辺住民の人種や年齢、職業は
さまざま。全くつながりはない人々が
うっすらとつながっていって
ほんのり温かい雰囲気に変わっていくのが
気持ちのいい作品。
畑に何のタネをまこうか、と考えている
時に少年が「マリファナは?」
というところに、国の違いを感じた。
先日植えたへちまが虫に食われて枯れてしまった。
悲しい気持ちになる。畑の人々に共感する。
2024年8月27日
- 呪術と日本昔ばなし~なぜ桃太郎の家来は犬と猿とキジなのか~
- 戸矢學
- かざひの文庫 / 2022年4月29日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
日本昔話はじつは陰陽道と密接に
関係しているよ、という内容。
著者の個人的な意見も多いので
真偽のほどがわからないものが
いくつかあったけれど
説として面白いものがあってよかった。
海幸彦山幸彦の話を
海幸彦ってかわいそうだなぁと思って
いたけれど、歴史の中で陰謀なのかはたまた
たまたまなのか、ストーリー上の人物が
入れ替わっているんじゃないか
それなら納得いくんじゃないか、とか。
桃太郎のお供が猿と犬と雉である理由とか。
コラムの暦の知識がなかなか勉強になった。
覚えておきたい。
2024年8月27日
- 扉は閉ざされたまま: 長編本格推理 (祥伝社文庫 い 17-1)
- 石持浅海
- 祥伝社 / 2008年2月8日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
滅多に読まない推理小説を読んでみた。最初に犯人と犯行方法がわかって、徐々に綻びが見えてきて捕まっちゃうタイプの話。
動機に疑問。あるかなぁ。
ちょっと理解できなかった。
2024年8月26日
- 雑草はなぜそこに生えているのか (ちくまプリマー新書)
- 稲垣栄洋
- 筑摩書房 / 2018年1月10日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
本当の雑草魂は
雑草は踏まれても踏まれても必ず花を咲かせて種子を残す。
雑草が踏まれても踏まれても立ち上がる
っていうのはウソ!
そんな無駄なことにエネルギーを使わない!!
大切なことに集中!!!
2024年8月25日
- ごんぎつね・夕鶴 (21世紀版・少年少女日本文学館13)
- 新美南吉
- 講談社 / 2009年3月20日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
ごんぎつねは大人になっても2回ほど読んでいましたが、手袋を買いには久しぶりでした。
帽子屋さんはどんな人なのだろうときになります。
木下順二さんの作品は初めて読みました。
山の背比べも夢見小僧も不思議なお話だったけれど
昔から耳に馴染んだお話という感じで
楽しく読めた。
2024年8月23日
卵と玉子
火と炎
交ぜると混ぜる
飛ぶと跳ぶ
こんな感じの言葉の違いを説明している。
なんとなく感じているニュアンスは
あっているけれど、明確に言葉で
説明されると納得。
個人的な「へぇ」は
原料と材料だった。
違いがわからない人はぜひ見てほしい。
2024年8月22日
エッセイはたまに読むけれど
受験の時に現代文に採用されそうな
ザ・随筆
久しぶりに読んだような気がする。
でも、読んでよかった。
いい文章に出会えた。
今が8月なので八月の花を
選んで読んだが、この時期の花に
思いを巡らせて読むのはなかなか乙なもの。
それにしても、(この本が少し古い本なので)
昔の人が花を愛でる機会が多いことに
驚く。月下美人が咲くからと言って
知人を家に招き、去年よりも何輪多いとか
話している。(去年も来たってこと?)
そのBGMで2階で娘がバイオリン。
上品すぎるわ!
夕顔を箱にしつらえて
3年続けて知人の家に届ける人。
それを受け取ってつぼみが開く瞬間を
見逃すまいと家族総出で見届ける。
現代の生活がせわしなさすぎる
だけなのか。昔がゆったりすぎるのか。
でも、夕顔が開く姿も大きく伸びた
葉っぱや蔓も愛おしいと思える
時代が羨ましいと思った。
ああせわしないなぁ。
2024年8月20日
- さよなら、田中さん (小学館文庫 す 19-1)
- 鈴木るりか
- 小学館 / 2024年4月5日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
あー、田中さんってホントいい子。
そしてお母さんも素晴らしい。
今の立場はお母さんよりだから
こんなお母さんになりたいと思う。
そして娘を田中さんみたいに
自分の意見を持った子に育てたい。
それにしても著者の鈴木るりかさんには
驚いた。初版の発刊が2017年。その時
著者は中学2年生。素晴らしい文章だった。
感動した。ファンになった。これからも
読んでいきたい!
2024年8月19日
- 出世できない孔子と、悩める十人の弟子たち。 (青春訳名作シリーズ)
- 下村湖人
- Gakken / 2023年8月10日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
論語や、論語物語をベースにして脚色を加えた話。
孔子のお弟子さんの事を知らなかったので
こんなに沢山いたのかと驚いた。
先日読んだ宗教の歴史や分類をする本で、孔子の名前が上がっていた。キリストや仏陀の名前が上がる中で孔子も宗教の創始者になるのかと不思議に思った。だって奇跡とか起こさないし笑
でも、この本を読んでみていろんな人の悩みを見透かして、深慮を促して、答えに導くところは、やはり宗教かもしれないと感じた。
現代はいつも時間に追われてタイパ、コスパを重んじる。それとは違うところでもっと考えると違う世界を感じられるかもしれない。
2024年8月18日
- 古典の扉 第2集 (中公クラシックス 別巻)
- 杉本秀太郎
- 中央公論新社 / 2005年8月11日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
古典を研究されている先生方の
深〜い考察が書かれた本で
「そんな背景があるのか!」と
驚く事頻りだが、
何せ深すぎて難しかった。
でも、平家物語と京都人の関係や
ハックルベリー・フィンの冒険が
現代アメリカ文学の始まりだとする説
面白かった。
それにしても
私は児童文学で冒険ものを全然読んでいない。
今度読んでみよう。
2024年8月17日
- ぼくは本を読んでいる。
- ひこ・田中
- 講談社 / 2019年1月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
主人公の少年のように
小学4〜5年生の頃夢中になって読んだ本。
小公女もあしながおじさんも。
お母さんにゴッホのひまわりを見た時の
感想を聞かれて言語化するのが
難しい理由を考えてみたり
翻訳本の翻訳者が違う時のニュアンスの
違いを考えたり、大人の意見が
人それぞれ違う理由も
主人公は一生懸命考えている。
今自分を振り返っても
確かにその年齢は
色々考えていたかもしれない。
両親の本部屋で見つけた古い
少女文学から考えが広がる。
そんな部屋が自宅にあって
こっそり持ち出して本を読める
環境が羨ましい。
結局カバーがしてあった本は
誰の本なのか、なぜカバーしてあるのか
わからないけれど、そんな事はどうでも
いいんだな。
また児童文学、読んでみよう。
2024年8月16日
- 地底旅行 (岩波少年文庫)
- ジュール・ヴェルヌ
- 岩波書店 / 2018年11月17日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
子供の頃にこのような探検物の本を読んでいなかったので新鮮。でも途中からそんな事あるのか?っていう方向に進むからびっくりしたけれど、子供だったらワクワクするのかも。インディージョーンズ的なドキドキもあって。やっぱりこういう本は子供の時に読むべきなんだね。
2024年8月13日
養老先生が書いた書評をまとめた本。
先生自ら選書しているので自ずと
博物的な本が多い。
ただ、今の気分は
もっと小説的な本を読みたかったようで
これを読みたいなとグッと来るものは
少なかった。
またそういう本が読みたくなったら
読み直してみたい。
2024年8月11日
- 進化とは何か ドーキンス博士の特別講義
- リチャード・ドーキンス
- 早川書房 / 2014年12月25日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
進化についてきちんと理解していないところが
あったんだと認識できた本。
いわゆる優性思想的なものが
多少なりともあるのかと思っていたが
遺伝子にたまたま起きた変異が
その時の状況(環境など)に合わせる形
で変化して、こっちの方が優勢っぽいっていう
予想なんかは何もなく、たまたま生き延び
られた個体がその形質を伸ばしていく。
なんだか不思議だなと思いながら読んだ。
ひとつ、へぇっと思った話。
いわゆるとっくり型の食虫植物。
あのとっくりの中に入っている水は
ウジが快適に過ごせる環境にしてあって
中に落ちた虫をウジが食べて分解したあと
ウジのふんとして出てきた成分を
食虫植物は肥料として得ているそうだ。
名前のせいか、直接虫を消化して栄養に
しているんだと思っていた。
肥料を土からとるか水から取るかの
違いだったんだ!驚いた。
2024年8月8日
- 悩める女子の教室で偉人が人生を語りだした (新しい伝記シリーズ)
- 木平木綿
- 学研プラス / 2020年7月27日発売
- Amazon.co.jp / 本
- 購入する
イマドキの女子高生の教室で
偉人(世界の女性偉人)がやってきて
講義する。
ちょっとイラストがごちゃごちゃしていて
私の好みではなかったみたい。
文章も少しカジュアルすぎるような。
ただ、先日から少し調べていた
葛飾応為のことが載っていて
参考文献も載っていたので
さっそくkindleで購入。
次に読む本ができたぞ!
2024年8月7日
個人事業主ではないし出版業界のことはわからないので「そうなのか!」な事が沢山あった。出版特に紙媒体は厳しいのだろうが、まだまだ本屋さんが頑張っていると感じた。
2024年8月6日
- 夜と霧 新版
- ヴィクトール・E・フランクル
- みすず書房 / 2002年11月5日発売
- Amazon.co.jp / 電子書籍
- 購入する
人間の尊厳について考えさせられる。
って言葉だけで書くのも安っぽいくらい。
苦しむことはなにかをなしとげること
意味あることをなしとげるばかりが
生きる意味ではないと知った。
2024年8月5日