Death on the Nile (Hercule Poirot)

  • Berkley (2004年8月31日発売)
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感想 : 1
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【概要・粗筋】
若さ、美貌、富、そして愛とすべてを手に入れたリネ・ドイルは新婚旅行でエジプトを訪れていた。楽しいはずの新婚旅行のはずが、夫・サイモンの元婚約者で彼女の親友であったジャクリーンが夫婦の後をつけ回していた。不穏な空気が漂う中、ある夜事件が起こった。ジャクリーンとサイモンの間で発砲騒ぎがあった翌日にリネの射殺死体が発見された。「灰色の脳細胞」エルキュール・ポアロのミステリ。邦題は『ナイルに死す』。

【感想】
事件が起きる前にポアロがリネ、ジャクリーン、サイモンの順に彼らの間に起こったことを聞かされるところが、前半の見所。ジャクリーンの発砲騒ぎから相次ぐ事件、ポアロの謎解き、そして結末まで中だるみせずに一気に読んで楽しめた。有名な作品だけあって良質なミステリだった。

ミステリを読むとき犯人が誰か考えて読まないのだけれど、この作品の犯人は私には意外だった。犯人の動機が大した理由ではないだけにやるせない。

ポアロがフランス語を呟いたりするけれど、英語は平易で読みやすい。繰り返し同じ表現が出るので英語学習向きだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸
感想投稿日 : 2011年6月26日
読了日 : 2006年11月23日
本棚登録日 : 2011年6月19日

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