【概要・粗筋】
「親密で、継続的、家族的な関係をもつ二人の関係」であるパートナーシップに関する基本的知識、日本における諸制度(法律婚、事実婚、養子縁組、公正証書による契約)とそれらの具体的な利用法、、欧米を中心とした外国における同姓婚やパートナーシップの情勢、当事者の経験談などをQ&A形式でわかりやすく説明されているパートナーシップに関する概説書。
【感想】
広くパートナーシップに関する情報が紹介されているので、この一冊を読むだけで概要は理解できると思う。そして、法的・倫理的・思想的諸問題については軽く触れるだけで、具体的で有用な情報に限定しているところも好感が持てる。
私自身パートナーシップに関しては直接関係はない(相手もいないし、仮にいても特に必要ではない)ものの、ジェンダーやセクシュアリティに関心があり、かつ、法曹を目指す者としてはおさえておきたい分野である。法科大学院では取り扱われはしないだろうし。
気軽に読める良い本だと思うのだが、頁の下段にある注釈・用語説明が唯一不満。頁をまたぐ項目が結構あるので、本文を読んだ後頁を戻って読み返さないといけないのが不親切。
☆x3.5
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
法律書
- 感想投稿日 : 2011年6月19日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年6月19日
みんなの感想をみる