新世界より(中) (講談社文庫)

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本棚登録 : 7900
レビュー : 555
著者 :
まひるさん 小説   読み終わった 

きてるねー、これはきてる。
根底にあるのは「悪の教典」とも通ずる、業というか「人の世の矛盾」
とか、そういうはかりしれない流れ。濁流…ふぅー…すごい。
「ハリー・ポッター」にも通ずる深い世界観。ファンタジー風味。

そう、なんらかで「閉塞」された世界。ここでは「結界」。
昨今こういうテーマが目につく。安寧とは…なんじゃろか。
漫画なら「進撃の巨人」とか「約束のネバーランド」とかー。
集合体を守る「壁」とは、果たして防壁なのか檻なのか。
おおよそにおいて隔離された場所とは常とは異なるということである。

子供の遊戯である「かごめかごめ」を思い出す。
あれはカゴの中の鳥を囲み
手をつないだ円陣で囲み周り歌う。「後ろの正面だぁれ?」と。
内側を向いて囲んでいるので、囲いの外を見ることができません。
なのに、中にいる目をつむった「カゴの中の鳥」に問いかける。見えるものは何?

現代社会を過去と未来を織り交ぜながら、並行的に「縮図」してる。
時として無垢な子供の視点から、またある時は神の視点から。
見えるものは「鏡像」のように「幻影」のように、意識の上を走る。

外殻に覆われ守られる事を「理」とするならば、その殻は必ず
「内部からは破ることができる」ものでなくてはならない。
殻を破ることのできない卵からは雛は生まれない。
殻の役目は中身を守ること、そして殻は破られることが理なのだから。

と、そんな事を考えながら…あぁーもう下巻に入るぅ。

レビュー投稿日
2019年9月1日
読了日
2019年9月1日
本棚登録日
2019年9月1日
3
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