怪物商人 (PHP文芸文庫)

3.80
  • (8)
  • (26)
  • (16)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 168
レビュー : 16
著者 :
まひるさん 歴史系小説   読み終わった 

実存した人物「大倉喜八郎」伝。…知らんかった人。
百田先生の「海賊と呼ばれた男」ならぬ
「怪物」と呼ばれた男なのね。幕末以来の武器商人、と。

幕末、黒船来航から明治・大正・昭和初め迄ってなかなか
「全般的にどんなだったんだろう?」と想像つかなかった。
それを一般市民であり商人であり、現代では有名じゃ無い
「喜八郎」視点で読めて非常に勉強になるぅ。

あとがきで作者さんも書いている、世に
「忘れられたり低い評価に甘んじている人物」に共感する
とのことで、スポットの当て方がいいぞー、と思う。

ちょうど読んでる間にNHKで「榎本武揚」の番組があり
その頃から喜八郎は「武器商人」を始めるわけで。
タイムリー。

彼のやり方や性質の「良し悪し」は別として、
(兵器を売ったり妾がいたり?わがママンw)怪物か?
むしろひじょうに「人間」の権化の様相。欲望に忠実w
とにかく他を信じず己のみを貫き時代に生かされた男。
世論や群衆の批判なんてどこ吹く風、今はいないタイプ。
彼が武器を売らなくても誰かが売ったとは思うけど、
未来である「今」から読めば唯一彼だったわけで。

賛否を問うものではなく、史実の一つとしてまた
その時代の「商売人」物語として秀逸かも。
別の本も読みたし。江上剛先生ね、覚えとこ。

レビュー投稿日
2019年7月8日
読了日
2019年7月8日
本棚登録日
2019年7月8日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『怪物商人 (PHP文芸文庫)』のレビューをもっとみる

『怪物商人 (PHP文芸文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする