先生はえらい (ちくまプリマー新書)

3.82
  • (150)
  • (171)
  • (202)
  • (21)
  • (2)
本棚登録 : 1439
レビュー : 211
著者 :
ahuksunさん  未設定  読み終わった 

教えることを、知識や技能を伝えることではなく、コミュニケーションの問題に帰結して語る本です。
コミュニケーションの本質を誤解に見ていて面白い。
素晴らしい先生と言えるのは、生徒側が勝手に妄想を逞しくして、勝手になんらかのことを学んで行く誤解が生じたときだという結論だけど、はてさて、これもやはり誤の上で学んだことなのでしょうか。

完全に哲学的なお話で、先生は偉いんだよ!と子供達を諭す内容ではありません。
一応、子供向けに話はしているんですが。

なにかを学ぶ、会得するためには誤解が生じる必要がある。文学や哲学がわかりにくいのは、あえて誤解を与え、解釈の余地を作るため、というのは面白い。
わかりやすいことがいいことのように言われていますが、教えることをしていると、わかった瞬間思考停止になり、じつは大したことが身についていないのではないかと思っていたので、納得できる話だった。
わかりにくいと、個々の人で解釈が生まれる、だからわかりやすいものはすぐに忘れられてしまうが、わかりにくいものはしこりのように残って、新しい解釈を人の数だけうんでいく。
なるほど。

レビュー投稿日
2018年3月20日
読了日
2018年3月20日
本棚登録日
2018年3月12日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『先生はえらい (ちくまプリマー新書)』のレビューをもっとみる

『先生はえらい (ちくまプリマー新書)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする